オンカジで負けすぎて人生詰みかけた私がどうにか生き延びた話

西洋のことわざに「好奇心は猫をも殺す」というものがあります。

西洋ではしぶとい生き物とされている猫ですが、その猫さえも好奇心の前には命を落とすことがある…そんな意味を含んだ言葉です。

とどのつまり「過剰な好奇心は身を滅ぼす」ということです。

私にとっての身を亡ぼすほどの好奇心、それがまさにオンラインカジノでした。

「途中でやめれば大丈夫」「負けてもあとで取り返せる」…そういった生ぬるい考えはギャンブルにおいて通用しません。

今この時、私と同じようにオンカジにハマり泥沼から抜け出せなくなっている人たちがいたら。

少しでも自分を見つめなおすきっかけになってほしい、そう思い私の記録を残しておくことに決めました。

オンラインカジノは破滅を呼ぶ

初めは些細なことでした。

SNSでとある人の「オンカジの無料ボーナスで遊んだら大勝ちした!」といった旨の文章が流れてきたんです。

添えられた画像には遊んだであろうスロットの画面と、一目でとんでもない金額だと分かる数値がその中央部分に映し出されていました。

無料で大勝ち、見るからに怪しい臭いがします。

それでも人というのは愚かなもので、お金が絡む話にはどうにも興味がそそられてしまうのです。

その人が遊んだというオンカジのことが気になり、詳しく調べていくようになりました。

どうやら無料ボーナスというのは新規で登録した際に運営側から貰える入金不要ボーナスのことらしく、オンカジに入金せずともお試しでサイト内のゲームを遊べることが分かったのです。

無料で遊べるのなら自分にマイナスはないし、少しやってみるのも悪くない…そう思いました。

そして、軽い気持ちで遊んでみたんです。

どうせ負けて終わりだろう…と思っていた私の予想は大きく外れて、スロットは次々と大当たり。

私はあっという間に$100ものお金を手に入れていました。

0円が数分で14,000円相当のお金になったのです。

幸せから一気に絶望へ

その時、例えようもない気持ちよさが脳内に駆け巡りました。

それと同時に湧き上がるのです、「このままいけばもしかしたら」という気持ちが。

淡い期待を抱いてしまった私はその後も止めることなく回し続けました。

私が遊んだオンカジの入金不要ボーナスには出金限度額というものが設定されていましたから、どうせなら限界まで稼いで、お小遣いがてらにいただいてから終わりにしようと思ったのです。

しかしそう上手く事が運ぶはずもなく、大勝ちして以降回せども回せども勝てるような気配がまったくありません。

気づいたときにはボーナスで得たお金は湯水のように消えてゆき、最後には底を尽きていました。

残ったのは多大な喪失感と虚無感だけでした。

そもそもすぐに止める予定でしたし、これでよかったんだと自分に言い聞かせて眠りにつこうとしますが「あそこで止めておけば」という思考が頭の中を支配して、その日はなかなか眠りにつくことができませんでした。

起きてからもずっと夢と現実の狭間にいるような感覚で、オンラインカジノのことばかり考えてしまう始末。

「ほんの少しだけ」「大丈夫、次は勝てるはず」そう自分を正当化し、とうとう私は自分のお金に手を出してしまいました。

そこから泥沼にハマるのは一瞬で。

勝てるはずもないゲームをひたすら続けて、貯金はどんどん減っていくばかり。

画面上でお金がいとも簡単に消えていくというのは本当に恐ろしいことです。

実際にお金を使っているという感覚が薄れて、金銭感覚を壊してしまいます。

通帳の数字がほとんどゼロになったのを目の当たりにして、私はようやく目が覚めました。

このままではダメだと。

「負けすぎた」と思える内に後戻りを

それからの私は、もう一切視界に入ることがないようにオンラインカジノやSNSのアプリはすべて削除し、もう一切考える暇を与えないように仕事を可能な限り増やしてそれだけに打ち込むようにしました。

自分のことを客観的に見つめなおすことができたおかげで、今の私がいます。

賭けたお金はそう簡単に戻ってくるものではありません。

「負けすぎたかもしれない」と少しでも反省気持ちが芽生えているなら引き返すチャンスです。

この記事が誰かの助けになること祈っています。